診療案内
MEDICAL
予防歯科
予防をするかしないかで、将来的に残る歯の本数が変わります
自分自身の歯をできる限り残すためには、歯周病の予防に取り組むことが必要です。予防の取り組みで中心となるのはセルフケアです。当院では、歯科衛生士が患者さまにケア方法をアドバイスすることで、家庭での予防意識を高めていただけるようにしています。セルフケアだけで取り除くことができない歯石や歯垢などの汚れは、定期的に歯科医院でのクリーニングを受けていただいて取り除いていただきます。
歯をできる限り健康な状態で残していくためにも、よりよいセルフケアに取り組みましょう。そして、歯科医院での定期検診を通じて、二人三脚でお口の健康を守っていきましょう。
PMTCとは
毎日すみずみまで磨いているつもりでも、歯ブラシの届きにくいところや汚れがたまりやすいところができてしまうものです。歯と歯の間は鏡を見ながら磨いても汚れが落ちませんし、歯と歯肉の境目は自分では、なかなか磨けません。
こうした磨き残しや長いうちに蓄積された歯石などを除去していくのがPMTCです。PMTCを行うことで、歯肉炎や歯周病の予防が期待できます。
歯周病治療
歯周病は患者様の意識を高めることが大事です
歯周病によって歯を失うと、元には戻りません。そのため患者様の意識を変えるためにもメカニズムから予防まで詳しく説明を行っております。
歯周病とは、細菌の塊であるプラーク(歯垢)が原因で歯肉が炎症を起こす病気であり、最終的には歯を支える骨が溶かされ歯が抜け落ちてしまう病気です。
生活習慣病のひとつでもあり、歯周病になったからといって、ただ歯石やプラークを一度除去すれば良いということではありません。
歯周病について
歯周病はほとんど自覚症状が現れない病気で、かなり進行しないと症状がでてきません。
それだけに早いうちの治療が大切になります。
歯周病の進行
歯周病は歯と歯茎の間に「歯周ポケット」と呼ばれる隙間ができ、プラーク(歯垢)がたまります。それがどんどん深くなり、進行すると歯を支える歯槽骨も吸収してしまいます。
初診時にひどい歯周病(中等度と重度)の患者様は多くいます。
- 年代
- ひどい歯周病(中等度と重度)の割合
- 30代
- 15%
- 40代
- 40%
- 50代
- 56%
むし歯に比べて、歯周病がひどくなるまで放置されていることがわかります。
歯周病の原因
歯周病の直接の原因はプラークの中にいる歯周病菌ですが、それだけで歯周病になるのではありません。
病気のかかりやすさを左右している因子、リスク因子があることによって歯周病になるのです。
- 喫煙
- 遺伝的な要因
- 糖尿病
- 薬剤の副作用
- 女性の思春期、妊娠、更年期
- ストレス
- 骨粗鬆症
- 偏った食生活
- 歯並びの悪さ など
中で最も大きな影響があるのは喫煙です。同じ年齢の非喫煙者に比べて3.9倍も歯周病になりやすいというデータがあります。
喫煙は歯周病の進行を速く、ひどくします。
プラークの除去
歯の表面についたプラーク(歯垢)の中にはたくさんのミュータンス菌がいます。プラークを除去すれば脱灰を引き起こす酸の量を減らすことができます。
その為に、普段の歯みがきはしっかりとしましょう。
我流ではいつも同じところにみがき残しができてしまうので、歯科衛生士の方に効果的で簡単な歯みがきや歯間ブラシのような、状態に応じた道具の使い方を教えてもらうと良いでしょう。しかし、通常の歯みがきだけでは除去できない頑強なバイオフィルムという構造体が歯にはこびりついてきます。そこで、歯医者さんで定期的にクリーニング(PMTC)してもらうことも必要です。
- ・普段から効果的な歯みがきをする
- ・定期的なクリーニング(PMTC)を受ける
プラークの除去は歯周病予防にも必要となります。
リスク因子の改善
歯みがきに熱心でも年をとって入れ歯になってしまう人もいるかと思えば、たいしてみがかないのに歯の丈夫なお年寄りもいます。これはリスク因子の差です。
遺伝的な要因は変えることはできませんが、それだけでは病気にはなりません。
歯医者さんで改善できるリスク因子や、アドバイスを受けて自分で改善できるリスク因子もあります。このリスクを下げることが予防であり、治療でもあります。